「そうそう、今日は水の話でしたね。朴さんはこの水はご存知ですか?」
といって、銀次郎は2リットル入りのペットボトルをテーブルの上に置いた。
「いや、始めて見ました。」
朴さんは、ドクターバナと印刷された、
2リットル入りのミネラルウオーターを手に取り、しげしげと眺めた。
「今、韓国で大ブームのミネラルウオーターです。
韓国のブームが、日本のテレビ局に伝わり、国内でも人気が上昇中です。
こんなにバナジウムを多く含んだ天然のミネラルウオーターは、
世界中探してもこれしかありませんよ。
産地も富士山ですからネームバリューとしても最高です。」
「そうなんですか。」
「韓国の三大財閥のひとつLGグループの企業がこの水に目を付け、
輸入を始めました。
毎日5コンテナ行ってます。
アメリカ本土、中国への輸出も視野に入れているようですよ。
この写真見てください。
今年の5月韓国のゴルフトーナメントPGAで公式飲料として採用されました。
いい材料が揃っているでしょう。
これは、金浦空港のロビーの写真です。
凄いでしょう。
大々的に宣伝していますから、こちらは宣伝しなくても面白いように売れますよ。
日本国内の販売価格は380円ですが、
韓国ではナント1本17,000ウオンで売られているんですよ。
それも毎日5コンテナですよ。」
といって、クリアファイルをめくって見せた。
「これは凄いですね。
でも、LGが絡んでいるとなると販売は無理なんじゃないですか?」
「この水の販売代理店をやってるいるのが、水玉 隆の知り合いで、
最近ここにちょくちょく顔を出すんだがね、
彼がメーカーの部長にその辺のことを聞いたら、
独占契約をしているわけではないから大丈夫という返事を貰ったわけさ。
要するに、国内で販売したものを買って並行輸入する形をとれば問題ない。」
「分かりました。
早速韓国の友人に連絡して調べさせますよ。
このバナジウム水は事業の最優先課題として考えて行きますよ。
今日はお伺いしてとても良かったですよ。また顔を出します。」
朴大中が帰った後は、宝くじが当たったような騒ぎになった。
「あの小切手見たか。
ゼロが8個並んでたぜ。
150億ウオンだ。」
「あんな小切手見たのは初めてだよ。」
「錦糸町より朴のほうが金持ちじゃないか。」
などと、大騒ぎだ。
朴を何とか仲間に取り込めば、人生一発大逆転満塁サヨナラホームランになる。
その晩作戦会議と証して、ビル1階の「鳥七」でグラスを傾けた。
150億ウオンの小切手が、通帳に記帳されたのかを確認したものは誰もいない。
第四章-第4話 バナジウムウオーター(1)へ続く
銀次郎がここまでに使わされたお金の累計・・・1650万円


やっぱり銀さんの事も願掛けしてくりゃよかったですよ〜笑
ポチポチ、みんなでポチポチですよっ!
登校です。
なんだか、あっちこっちで足跡見るので、何書いたかななんて、考えてしまいます。(笑
四章のはじめにも書いてありますけど、朴さんの実害は誰も被ってはいません。
これ以上はネタバレになってしまいますので、内緒です。