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2006年10月05日

第二章-第12話 酒販免許(2)

第12話 酒販免許(2)

さて、ここで黄山がどうして酒の免許を取得できたかを記しておこう。

黄山は、運よく得意先の酒屋の若社長とめぐり合い、その名義でF市に酒の免許を申請した。

黄山の店舗では、申請条件をクリアーできないので、このような手段をとらざるを得ないのである。

酒の免許は申請しても簡単にはおろしてくれない。

なにせ、都税や市民税とは訳が違う。酒税は国税局扱いなのである。

新たな免許は、毎年その市や区で何枠と決められる。

大体1〜2枠に50から100店舗ぐらいが参加する。

比較的人口増加のあるF市でさえ、2枠が精一杯である。

申請書の書き方もうるさい。

会社の定款の事業内容に、酒類販売と書かなければならない。

一寸考えるとおかしい。

酒はこれから免許が下りれば販売するわけで、現状は販売していないにもかかわらず、

酒類販売と書かないと、申請書すら受理しない。

「貴方は酒の販売をする気が無いのですか?」とくる。

さて、どうやって酒の免許を下ろすかというと、何処の市でも似たり寄ったりだと思うが、

F市の場合、商店街の大売出しで使われる、『ガラガラポン』で決められる。

今の時代に、何でまたと思われるかもしれないが、

本人達はそれが一番公平だと思っているのだから仕方ない。

何十年も変わらないのである。

『ガラガラポン』の中には、ビンゴゲームよろしく

1から99までの数字の書かれた玉が、立会人の確認の元、入れられる。

一人ずつ順番に回して2個の玉を出す。

二つの数字の合計が少ない順に当選になる。

黄山は今回が初めての参加であった。

辺りを見回すと、それぞれ当選させてやると気合十分の輩ばかり、40人はいる。

初めて参加の黄山は、落ち着きが無く、やたらにマイルドセブンに火を点けてばかりいる。

1,2服吸うと、直ぐ消して、また新しいマイルドセブンを取り出し、
火を点けるという具合である。

瞬く間に、今朝封を切った1箱めは空になりそうである。

『ガラガラポン』の順番は申し込み順である。黄山の順番は23番であった。

今のところ若い数字は出ておらず、一番若い数字でも合計で51だった。

いよいよ黄山に順番が回ってきた。

名前を呼ばれて、黄山は壇上に上り、参加者を見回した。

誰もが、お前なんか当たらないぞという顔で、黄山を見ている。

黄山にはそう思えた。

頭の中に、若い数字を思い描き、深呼吸をしてハンドルに手を伸ばした。

一呼吸おいて、勢い良くハンドルを回した。

反動で、玉は勢い良く飛び出し、受け皿には入らず表に飛び出した。

係官が慌てて玉を拾い上げ、数字を読み上げた。

最初の数字は26。なんとも中途半端な数字である。

黄山の手のひらには、じっとりと汗が滲んできているのがわかった。

黄山は、己の右手に念を送り、1回目より力を込めてハンドルを回した。

勢いが付きすぎて、玉は出てこない。もう一度まわしたがやはり出てこない。

見かねた係官が、

「落ち着いて、ユックリ回して下さい。」と促した。

言われるまま、今度はユックリとハンドルを回した。

受け皿に、ポトンと白玉が落ちた。

「何番だ!」黄山は反射的に覗き込んだ。

係官はさっとその玉をつまみ上げ、「18番」と読み上げ、確認させる為、

会場の参加者の前に突き出した。

二つの数字の合計は「44」。


一躍トップに躍り出た。

しかし、まだ半分ほど抽選者が残っている。油断は出来ない。

黄山の3人後に引いた奴は、最初の数字が「1」で抽選会場は騒然となったが、

2度目の数字が「58」であえなく撃沈。

黄山はホット胸をなでおろした。

そろそろ、終わりに近づいたころ、「13」と「12」、合計「25」を出した奴がいた為、

黄山は第2位に落ちた。

しかし、このまま終われば、2枠に残れて、念願の酒の免許を手にすることができる。

最後の抽選者が、第1回目の『ガラガラポン』に挑戦し、その数字は「56」だった。

黄山は、両のこぶしを握り締め、小さくガッツポーズを決めた。

初挑戦で金的を射止めたのである。誰もがそう思っていた。

最後の抽選者は当選の望みは無くなったが、2度目の『ガラガラポン』を回そうとしているとき、

「すみません。時間を間違えてしまって。」といって、

息せき切ってばあさんが会場に入ってきた。

年に似合わず、厚化粧のけばいばあさんだった。

黄山は嫌な予感がした。

壇上では、2回目を回していた。結果は「37」だった。

係官は、その女性の申し込み証を確認しながら、

「本来なら失格ですが、まだ抽選会が終了していませんので、いいでしょう。」

「それでは、直ぐに抽選をしてください。」

といって、女性をせき立てた。

「はいはい」と言いながら、その女性は壇上に上がってきた。

「すいませんねぇ。」と言いながら、第1回目のハンドルを回した。

カランと乾いた音がして、玉が転がり出た。

数字は一桁で、なんと「6」だった!

すぐさま2回目の動作にはいっていた。

参加者は固唾を呑んで見守った。

ばあさんの出した数字は「11」だった。合計で「17」。



ばあさんはトップ当選してしまった。

会場はざわめいた。

「なんか狐につままれたっていう感じだな。」

「遅刻なんだから、失格じゃないの。」そんな捨て台詞も聞こえてきた。

係官はそれらの言葉には全く反応を示さず、

「これにて、F市の酒販免許の抽選会を終わります。」と宣言した。

黄山は呆然としていた。天国から地獄とは全くこのことである。

喜びもつかの間、結局3位に転落である。

人生ってこんなものか、と思いながら会場を後にした。

初挑戦で一発当選の夢ははかなく消えた、と観念したが、

付きの女神は黄山を見捨てなかった。

悪運の強い黄山の人生はここから始まったと言っても過言ではない。

「黄山さんですか。こちらは国税局酒類指導官の酒巻ですが、

今回2位の方が違法行為で失格になりました。したがって、

黄山様が繰り上がります。2月25日14時に現場に来てください。」
と連絡が入ったのである。


銀次郎がここまでに使わされたお金の累計・・・800万円

第13話 酒販免許(3)



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この記事へのコメント
そうか〜酒の免許ってこんなに大変だったのですね
規制緩和のあとで免許申請したので
知らなかった。

しかし、黄山の運の強いこと!

クリック、クリックやっときました〜笑
Posted by sainei at 2006年10月06日 10:54
はい、saineiさん。登校確認です。
実は酒の免許の抽選知らなかったのです。
この物語を書いていて、友人が教えてくれたんです。
ブログだからっていい加減なことばかりじゃ、
うそつき呼ばわりされちゃいますからね。
それで、saineiさんは免許取れたのですか?
実は、友達とプレミアム付きの日本酒(久保田の万寿、十四代など)と、焼酎(百年の孤独、森伊蔵など)の販売しようかと計画中です。
黄山は何回か登場させる予定です。
本当に悪運強いんです。
物語書いているうちに、悪運が尽きちゃうかもしれませんが、見守りながら書いていきます。
といっても、これフィクションですから。
応援有り難う。
saineiさんのブログあるようでしたら応援に行きますけど、如何ですか?
Posted by 金無邦一 at 2006年10月06日 16:01
私のブログはですね〜
お恥ずかしいことですけど
たいした事、書いてないですよ(笑
しょーもない日記です。

酒の免許申請はですね
会社の仕事のひとつでした。
2年ほど前でしたけど取れましたよ。

プレミアつきの焼酎って高いですよね。
なかなか、入荷しないんです。
1年ぶりに魔王が入りましたけど
瞬く間に完売です〜笑

百年の孤独とかも、ほんと地元にいても
入手困難ですよ。
定価は2980円くらいなのに、1万円はするでしょ?
ほんと、びっくりですよね〜




Posted by sainei at 2006年10月06日 16:40
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